TNG #23「悲しみの星に消えたターシャ」と「赤シャツ」

スターチャンネルでの、新スタートレックTNG)、お久しぶり連日放送も第2シーズン突入。6時からの放送は見れない(スターゲイトが裏番組だからw)ので、深夜2時からの再放送を見ているので寝不足・・・っていうかこれ見てから寝る生活パターンに。DVDボックス持ってるんだけどねw
で、第1シリーズで役者が降板したために、女性保安部長、ターシャ・ヤーが死亡するエピソードが、「悲しみの星に消えたターシャ」なんですが、ファンの間でもワーストエピソードに度々登場する問題作。
そういわれるのも無理はなく、全く面白くない上に、ものすごいちんけな宇宙人に、変な超能力で投げ飛ばされただけで死んでしまうのが、メインキャストの一人で、人気もあったターシャとなれば「なんじゃそれ??」になるのは当然の話w
でも、今回の再放送でぼーっとみていて、認識が少し変わった。このターシャの死に様は「赤シャツ」のそれ、そのものだと気がついたから。
赤シャツとは、スタトレ用語で、物語の冒頭で、話を盛り上げる、ただそれだけのために登場し、すぐ死んじゃう無名のクルーのことです。参考: Redshirt-Wikipedia(en)
第一作目のスタートレックTOSで多用され、設定上、この役目を負うのが、最前線にいる保安部員か、狙われやすい機関部員で、双方赤いシャツを着ていたためこう呼ばれるそうな。(一般的な業界用語にもなってるみたい。)
そう深読みしてみると、セットセットした異星の表現も、ちんけな宇宙人も、ストーリーまでTOSを連想させる。カメラ位置がほとんど動かないのも、予算が限られたTOSっぽい。そして、本編の安っぽさと比較して、非常に感動的なラストシーン、ホロデッキでのターシャの追悼式に続く。
役者の降板とシリーズ終盤のスケジュール・予算不足を逆手にとって作製された、これはTOSで「無意味な死」を散々迎えさせられた「赤シャツ」たちへの鎮魂エピソードじゃないかと思ったわけw
「ファンの欲目」ってやつかもしれませんが、そう思ってみると、なかなかいいエピソードかも。これ以降、赤シャツなんか出す陳腐なストーリーを作らないぞ、というスタッフの意志表明としての意味合いもあったのかも。(さすがに読み過ぎかww)
実際にこれ以降、そうなっていたかは自信ないですがw